きょうは「くしの日」・・・串・櫛・梳・簪・酒・霊の日です

こんにちは^L^
きょう9月4日は「くしの日」です。
「くし」には串・櫛・梳などの字がありますが、そのほかにも「奇〔くす〕し」から派生した「酒〔くし〕」や「霊〔くし〕」の字があります。

「酒〔くし〕」は「奇〔くす〕し」「薬〔くすり〕」の「くす」と同源の言葉で、不思議な力をもつものと意味があるそうです。
そういえば「健さん」・・・高倉健さんの歌・『網走番外地』のなかに「酒〔きす〕ひけ♪酒〔きす〕ひけ♪酒〔きす〕ぐれて~♪」という歌詞がありましたが、この酒〔きす〕も酒〔くし〕から転化したものでしょうか^L^

また 霊魂の「霊〔くし〕」も同じような意味に由来するもののようです。


◆きょうは「串・櫛」について白川静先生の『字訓』で調べてみました:
 
 くし【串・櫛】
細長い木や竹の棒でものを刺し貫くものを串〔かん〕といい、
細い歯を多く列〔つら〕ねて髪に刺し、また髪を梳〔くしけづ〕るものを櫛といいます。

串も櫛も、同じ語源から分化した語ですが、串には神事的な榜示〔ぼうじ〕の意味・・・つまり「串」を地に刺して立てることは、そこに神を迎えいつくことを意味しています。串は神さまが降臨される聖域を示す標木を象った字です。

・・・蛇足ですが、9月2日は「くにの日」でしたが、連邦の「邦」の左の「丰」は土地神・産土神をあらわす「土」のうえに標木【しめしき】の「生」の形を加えた字のようです。そこに神さまが陟降〔チョッコウ=上り降りされる〕するハシゴの「阝」をそえた字です。串は「邦」の「丰」と同根の字ということになります。

櫛も同じく呪飾〔じゅしょく〕としての意味をもつものであった、と書いてあります。

◆『万葉集』のなかに次のような歌があります:

齋串〔いぐし〕立て 御酒〔みわ〕坐〔す〕ゑ奉〔まつ〕る 神主部〔かむぬし〕の
   髪華〔うず〕の玉蔭〔たまかげ〕 見れば羨〔とも〕しも    〔万葉集3229〕


【蛇足】
齋串〔いぐし〕・・・神聖な串、若竹や小竹などを使ったようです。神域を示すために立てる串のこと。

神主部〔かんぬし〕・・・神官・神職 はふり、巫祝〔フシュク〕 巫女などを含む。

髪華〔うず〕・・・・木の葉・花・玉などを頭にさして飾りとしたもの。簪〔かんざし〕でしょうか。もともと「櫛」は呪飾としての意味があったようです。

玉蔭〔たまかげ〕・・・玉は美称で、蔭〔かげ〕はヒカゲノカズラ・・・常緑の蔓植物で、葉は杉に似ていて、頭の飾りなどにもちいる。

羨〔とも〕しも・・・見事だ・素晴らしいと思われる。

・・・・三諸の山に齋串〔いぐし〕を立てて その神域の土地に御酒〔みわ〕の入った瓶をすえ置いて神様にお供えする神主部〔かんぬし〕の髪華〔うず〕に刺したヒカゲノカズラは美しく素晴らしい・・・

そういえば美和山の大神神社に祭れている神様の御名には「くし」も「みか」も付いていましたね^L^
大物主の神様は、お酒の神様であり薬の神様でもあられます。

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