『四遍筮法』と『三変筮法』の違い・・「行政裁判の取り下げるか続けるか?」

◆『四遍筮法』と『三変筮法』の違い・・「行政裁判の取り下げるか続けるか?」

今たまたまYahoo!知恵袋につぎのような質問がUPされています。
これを実占例として三変筮法と四遍筮法のちがいをくらべてみたいと思います。:
易に詳しい方、お願い致します。 病気その他諸般の事情により、長年続けてきた行政裁判を取り下げるか続けるか、でたいへん悩む事態となりました。

取り下げる→山天大畜初爻
続ける(取り下げない)→地雷復5爻
この件に関する方針→地山謙初爻

全体に妙に落ち着いた卦爻なので、かえって読み取りに苦慮しております。

読み取りのアドバイス、どうかよろしくお願い致します。

質問日時:2020/10/20 12:18:36


取り下げる→山天大畜の初爻
本卦・・(伏卦)
䷙ ䷑
山天大畜(山風蠱)

大畜は”大〔おお〕いに畜〔止〕める⬌止まる、また大いに養う⬌養われる、大いに蓄〔たくわ〕える”という意味があります。
また 内卦〔ないか〕の☰乾は三陽爻で剛健で強力な卦、外卦〔がいか〕の☶艮の山には「艮止」の「不動」、「止める」「受けて立つ」という意味もあります。また、☶艮は相手から見れば☳震の「振動・動き、進む、積極的に立つ・起こる・攻撃する」など意味があります。・・・このように艮☶を相手側からみて震☳とみることを「倒震【とうしん】」といいます。

◇三変筮法の爻辞を重んじる占法なら、大畜の初爻の辞【ジ・ことば】
「初九。有厲。利已。
・・・初九。危〔あや〕うきあり、已〔や=止〕むに利〔よろ〕し」
・・・つまり、裁判を続けることは、危険があります、中止するほうがいいですよ、という意味になります。
・・・”初九”というは、卦の初爻は陽爻【⚊】であること、初爻が陰爻【⚋】なら初六といいます。
・・・つまり、立筮して得た大畜の初爻の辞で占ったので、「辞占【ジセン】」といいます。

・・・裁判を取り下げることについて占断したので、わざわざ”裁判を続ける(取り下げない)”場合について易神様を煩わすことはないです。
・・・山水蒙の彖の辞に「初筮は告ぐ。再三すれば涜〔みだ=乱〕れる。瀆〔みだ〕るれば告げず」とあります。
・・・一度占断したことを再三占うことは易神を疑っていることである、疑うようなら問筮する必要はないという意味でしょうか。
・・・こんかいは「取り下げるべきか?」でハッキリとした占断をしたのですから、「続けることに可否」については問筮する必要はない、という意味です。


◇爻の変卦をみる三変筮法なら、変卦が山風蠱になります。本卦・大畜から之卦・蠱に変化するという意味にとります。
 内卦〔ないか〕の乾☰を当方、外卦〔がいか〕の艮を先方とみると、先ほど説明したように大畜は元気に裁判をしていた当時を示す卦であり、之卦の山風蠱は蠱敗〔こはい〕が生じている卦です。本卦と之卦の変化をみると、内卦〔ないか〕が乾☰の健康でやる気満々の状況から☴巽の風のように迷いが生じている状況に変化した。また、☰⇒☴の変化は足元が不安定になり動揺している象に見ることも出来ます。
また、この蠱は尊位の五爻を変ずると内卦〔ないか〕の☴巽と同じ☴巽になるので、魂が元に変えるという意味から、帰魂卦【きこんか】といいいます。この帰魂卦【きこんか】には”元の状態にもどる・元の木阿弥で振り出しにもどる・病気占などでは生まれる前に還る=死ぬという意味にとるばあいもあります。

・・・さて、具体的に何を意味するかについては、どんな訴訟か判らないと占断出来ません。ナンテ【易爺】は最後で逃げましたw

ふつうは乾の初爻ですから、潜龍用いる勿れ、と判断したいところ。

◆三変筮法の爻辞を重んじる占法なら、大畜の初爻「初九。有厲。利已。・・・危うきあり、止むに利〔よろ〕し」でお仕舞(笑)
・・・わざわざ、続ける(取り下げない)場合について易神様を煩わすことない!!!・・・再三すれば乱れる【蒙の彖】

10月14日紀藤先生の命日.JPG

★『四遍筮法』でみるなら、・・・実は『四遍筮法』だからと云って、特別な占法=占考法があるわけではありません、というのが【易爺】の『四遍筮法』に対する現在の見方です。
・・・もちろん、『四遍筮法』という二つの卦をあらわす算木【さんぎ】を並べて卦画をみる特殊な見方もありますが、つぎの機会にご説明します^L^

まず、元卦と之卦をならべてみると、
元卦・・・之卦
䷙ ䷑
山天大畜 山風蠱

・・・変爻は初爻のひとつだけですから、まず三変筮法の占法で占考してゆきます。つまり、爻辞占が占事に合うかどうかみます。上でみたとおり爻辞占だけでも占断できると考えます。もちろん、本・之卦の卦の意味なども考慮してのことです。

・・・つぎに、占事に照らして卦画を見てゆきます。
上卦の艮☶の卦画からみて、☶艮には家、国家、県庁、訴訟相手の行政機関とみることができます。
外卦☶艮を行政側、内卦を問占者側とみることが出来ます。
行政側は、艮止「艮はとどまる」で”不動”の姿勢で受けて立つ構えで、☶艮は相手からみると倒震ですから攻勢をかけているし、之卦でも その攻撃体制は崩れない、不動である。

また質問者の方の内卦〔ないか〕は☰乾の剛健な状況から、☴の足元が不安定になる可能性があります。☰➡☴に変わることは土台になって足元を支えてくれていた三分の一のメンバーが脱落するという意味かも、卦意の大畜=大いに蓄〔たくわ〕える・養〔やし〕うという意味からみて資金が三分の二になるとか、また問占者が心配されていた健康面からみて体力が三分の二に・・・、というようにイロイロあまり善くない方向に変化すると読むことができそうです><;

・・・以上から、【易爺】は取り下げるほうかイイのではないかと思いますが、具体的な事が判らない限り軽々しくは判断できません。


****************

★勉強のために「初筮は告ぐ。再三すれば瀆〔みだ〕る。瀆〔みだ〕るれば則ち告げず」の戒〔いまし〕めに反しますが、「裁判を続けた場合」についても考えてみましょう:

続ける(取り下げない)→地雷復5爻


元卦 之卦
☷ ☵
☳ ☳
復 屯

まず、五爻だけは変じて、震☳の前方にある☷が☵に変わった。

元卦は、内卦〔ないか〕の☳震雷が外卦〔がいか〕坤☷の「暗闇〔くらやみ〕」に覆われている象・・・『一陽来復』の卦ですが、「大象伝」には
「至日・関を閉じて商旅行かず、后〔コウ・きみ〕・方を省せず」
・・・一陽来復の冬至の日には、関所を閉ざして商旅・キャラバン隊を通行させない。また天子も地方を視察するようなことはしない・・・
・・・一陽来復の卦といっても二十四候の大雪と小寒のあいだの冬真っ只中の季節です、水雷屯も春雷【春も雷も☳の卦意】が地表の氷雪【上卦の☵坎=氷・雪・霜】に躊躇し地中に止まっている卦です。

・・・まず、【爻辞占】なら「六四。敦復。无悔。元吉。」・・・六四【※】。敦〔あつ〕く復〔か〕える。元吉。・・・」の復は初九へ復〔か〕えること、つまり不遠復。无祗悔。元吉・・・初九の辞。遠からずして復〔かえ〕る。悔〔くい〕に祗【いた】ることなし、元吉。・・・つまり、一度アヤマチはあったが、道を去ること遠からずして復〔かえ〕って来たので、後悔にいたるまでもなく大いに吉である^L^・・・というような感じです^L^

【※易爺のこだわり】
祗【シ・いたる・つつしむ】の「いたる」の訓む?
白川静先生の『字統』にも『字通』もない、藤堂明保先生の『漢和大字典』のもない、
諸橋徹次先生の辞書に「无祗悔」の祗【シ】を「大のしたに氐=奃【テイ・おおいに】」「大いに悔やむなし」とあり。

最後にたどり着いたのは・・・ホントは二番目で見つけましたが・・・『康煕字典』に
・・・祗【シ・いたる・つつしむ】は「示のひだりに至」の古字とありました。これなら「いたる」と読めるか^L^・・・
これぐらい漢字を大切にすれば易の上達が早くなりますよナンテ。

人様に物を書くということは大変な作業ですね、いちいち「祗【シ・いたる】」の字ひとつにしても調べないとダメなんですから。それを紀藤先生はズーッと続けてきたのですからエライ!まして、易占・占いの本ですから、気の弱い小生なら責任を感じて身が細りますよ^L^
人様の占いをするということはそれぐらいプレッシャーを感じるものです、また後々までも心配で気になるものです、【易爺】は ご自分で占うことを小生はお薦めします。
【※おわり】


◆この件に関する方針→地山謙初爻
・・・あんた、具体的な方針もなくて訴訟するのか?!・・・偉そうにと云いたいところですが「子曰く。労して伐〔ほこ〕らず、功ありて徳とせず、厚きの至りなり。・・・謙とは恭を致してもって その位を存する者なり」と諭しておられます^L^

謙と初爻に伏してるの明夷だったら、謙遜、へりくだって、へりくだって、労して伐〔ほこ〕らず、功ありて徳とせずの方針で往きなはれ^L^また、明夷は御ムリ、御もっともですと隠忍自重して、暴君・紂王にたいする箕子の如くバカになり切ることでしょう、という意味でしょうか^L^

***************
「至日・関を閉じて商旅行かず、后〔コウ・きみ〕・方を省せず」

『易経』の「一陽来復」・復の卦の言葉です、「至日」・冬至の日には年筮といって来年の運勢を占います。
その年筮にそなえてご自分の筮具をDIYしてみませんか^L^


◆算木用の木材


・・・これなら、2㎝X2㎝X12㎝の算木が20本出来ます。元之卦なら、元卦で6本、之卦で6本ですから12本で一組できます。
・・・残りの材は卦ロク〔筮竹台〕に使えます。




・・・こちらは18X18X108の算木が18本取れますから、残りの6本分を重ねて卦ロク〔筮竹台〕を作ることができるでしょう。


◆筮竹は
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直径3㎜X36㎝ 100本なら尺二寸の筮竹。
100本はちょうど2セット分になります。練習用にはちょうど好いように思います。
送料が高いから、自分で作るのが一番ですよ。
小生は、子供たちが工作教室で使った真竹の端材が焼却炉の前に置いてあったので、それをお願いしていただきました^L^
フィットするかどうかは自信はないですから、出来れば近くの竹やぶの持ち主にお願いしてみてくださいナンテ


◆筮筒はこれ、上の筮竹一尺二寸36㎝の半分の高さですが、慣れると違和感はないです^L^



・・・【易爺】のように商売気のないものにはアフィリエイトって大変です^L^

あと、擲銭〔テキセン〕ならぬ擲算木〔てきさんぎ〕を作る方法もあります。
算木を投げるのはどうかと思うのですが、小生は縞黒檀の算木の形にしただけで未完成なのを5セット位もっています。
六爻分で6㎝X6㎝になりますから、ミニ算木ですが、『四遍筮法』には ちょうどいいサイズかも知れませんね^L^
これです^L^
◆黒檀かな
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◆桜材
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どちらも、10X10X60の算木が8本できます。箸2セット分で16本出来ますから、4本スペアーですね。
【易爺】は、これに螺鈿シールを張ることを考えていたのですが、・・・^L^
箸用材ですから、6㎝にカットしてもらえるかどうか確認した方がいいと思います。

このほかに友人から貰った桜材の2㎝X2cmX12㎝の算木用の桜材を何セットか持っています。
これに漆を塗って螺鈿シールを張って2万円ぐらいで売りましょうかw

・・・今Amazonで15㎜X15㎜X90㎜ 黒檀材6本1セットを10560円で売ってますね。
・・・上の黒檀の箸材を『四遍筮』用ミニ擲げ算木15000円ぐらいでしょうか?
・・・冗談ですよ、良い子はマネしないでくださいね、おそらく売れないと思いますよ^L^

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