◆きょう5月18日は「言葉の日」・・『万葉集』高田女王の歌

◆きょう5月18日は「言葉の日」です。もちろん、日月の数5・18の語呂アワセによるものです。

言葉といえば、いにしえは「言〔こと〕の葉〔は〕」という優雅な言葉がございました。もちろん、言〔ことば〕を木の葉にたとえたもので、漢詩ではなく、大和ことばの詩歌・短歌などの和歌を意味するものでした。

きょうは久しぶりに趣きを変えて万葉集から、せつない恋心を読んだ歌を掲載します:
  高田女王〔たかたのおほきみ〕、今城王〔いまきのおほきみ〕に贈る歌六首

言〔こと〕清〔きよ〕く いたもな言ひそ 一日〔ひとひ〕だに
     君〔きみ〕いし無くば 痛〔たえがた〕きかも 万葉集537


他〔ひと〕辭〔こと〕を 繁〔しげ〕み言痛〔こちた〕み 逢はざりき
     心あるごと な思ひ わが背子〔せこ〕  万葉集538

わが背子し 遂〔と〕げむと言〔い〕はば 人言〔ひとごと〕は
     繁くありとも 出〔い〕でて逢はましを   万葉集539


わが背子に 復〔また〕は逢はじか と思へばか
     今朝の別れの すべなかりつる   万葉集540

現世〔このよ〕には 人言〔ひとごと〕繁し 来〔こ〕む生〔よ〕にも
     逢はむわが背子 今ならずとも   万葉集541

常〔つね〕止〔や〕まず 通〔かよ〕ひし君が 使〔つかい〕来ず 
     今は逢はじと たゆたひぬ【※】らし   万葉集542

 たゆたひぬ・らし=ゆらゆらと動揺してしまった、ようだ
 
 
     ×  ×  ×

  どうです・・・MeTooなんてバカげたことは止めて恋歌でも詠んでみて如何でしょうか^L^

◆「“こと”の葉の「こと」には言・辭・詞などの字があります。事〔こと〕と訓読みがおなじです。大和ことばでは、ことばは事でもあった。事は異〔こと〕であり殊〔こと〕であり、別〔こと〕の意味もあります。ファクトということでしょうか。

 また、この「こと」に対する言葉・対語が「もの」です。ものは、一般・抽象を意味する「もの」です。また。おなじような意味で、漢字の「物」は「萬物なり」と『説文』二上にあります。

 いぜん誰の本だったか日本語と欧米語の対比で、日本ではファクト=事を重視して、欧州ではフィクションを重んじる、だから、当然議論しても噛み合わない、というか、事を重視する日本人は「論より証拠」で見れば解かるという感じで、ながながと議論することに辟易する、というような話があったのですが、こういうことにも繋がっているのでしょうか。

まとまりのないオソマツナ咄でした。

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