きょうは高田真治先生の命日・・生後八ヶ月の真治くんの安否占

◆きょうは高田真治先生の命日・・生後八ヶ月の真治くんの安否占

さきほどS29年の『易学研究』
を見ていたら、偶々きょうが命日の高田真治先生の名前にあやかって「真治」と紀藤元之介先生が名付けた産れて八ヶ月の子供さんがジフテリアに罹り、その安否を占った紀藤先生の占例が載っていました:

  確信  紀藤元之介


 三月廿八日夜、門人の石黒敬八君があわてて飛込んで来た。

「先生、子供が死にそうなんです」

「え?誰?男の児の方?」

「二三目前くにから帰って来たのですが、上の女の子は何でもないのに、汽車の中でうつったらしく、前の(家の前)お医者さんが、これはヂフテリヤだ危い、というんで昨夜病院へ連れていったんです」

「ヂフテリヤというと法定伝染病だから隔離されるね」

「そうです、家も消毒に来るそうで、商売(食料品商)も休まなければなりません。お医者さんこれがせめて二年ぐらい経っていれば大丈夫なんだが八カ月では残念ながら手に負えないだろうというんです。先生何とかなりませんか」


・・・その児が生れた時
「先生やっぱり私の占通り男の児でした。これとこれとどの名がいいでしょう」といくつも用意して来た名のうち、「真治」という・・・高田博士のお名前にあやかった名を選んであげたのだが。いわば名附親なんで、私も其の児の安否がひとごとではない。


 四遍筮で、「安否如何」を質ね、蹇(艮下坎上)之屯(震下坎上)を得た。

☵ ☵
☶ ☳
蹇→屯

 竹【筮竹のこと】の音を数え、布卦を凝視めていた石黒君は、私が腕を拱〔こまね〕いて観卦しているのが待ちきれず

「先生やっぱり駄目でしょうか?」
 答をきくのが怖いような、そのくせ早く知りたいと、もどかしげに問う。

「大丈夫だ」
 私は断言した。

「ほんとですか?でも四難卦の二つが本之に出ているのに、・・・お医者さんはお気の毒ながらと云っているんですよ」

 もう一度、確信に充ちた私の保証を得たい、そのためのネガである。

「病院はどこ?西・西南?」

「そうです、普段は北の方のよく診てくれるところがかかりつけなんですが、今度は西南です」

「いよいよ大丈夫。蹇の卦辞に応じているんだ。窮通するよ。震下坎上は光明を示している。震は長男真治君の若い生命力が強靭なことを象徴している。一時危険な時はあろうが、いまから数えて五日目【水雷屯の五爻の時→地雷復】生命を回復する。大丈夫だ」

 私はよりによって四難卦の二つが本之に出たのに困難さをかんじながらも、進退谷〔きわま〕まった蹇の下卦艮(終止)が震(回復)に転ずるのをにらんで、彼に希望を持つよう力付けた。

 二十九日危篤に陥って電話で呼び寄せられたという。
血清注射によって保たした、と四月一日の報告。キンはなかなか出なかったそうだが 入院四日目(三十日)に少し在ったとか。二日には見事元気を回復し、前のお医者さんも病院のお医者さんも「もう大丈夫」と太鼓判を捺してくれたという。それからぐんぐん快くなって、十五日。


「先生お蔭さまで今日退院して来ました。もう元気なもんです。前のお医者さんが喜んでね。初節句だからと五月の武者人形を祝ってくれました。ありがとうございました」
と云ってきた。

◆水山蹇の卦も、水雷屯の卦も、『四難卦』といって易は全部で六十四卦あるのですが、その中でも屯・坎・蹇・困の四つが最も難しい卦であるされているのです。元卦も之卦も『四難卦』なら普通は最悪の占示と判断される可能性がありますが、易は筮前の真治じゃなくて審事に照らして判断するものですから、元之卦または本之卦が『四難卦』でもこのように占断することがあるものです。
 易占は得卦と占事の内容を照らしながら占考してゆくもので、黙って座ればピタリと当たるナンテいう代物ではないです^L^

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