◆10月12日きょうは『芭蕉忌』です。

◆10月12日きょうは『芭蕉忌』です。
今日は松尾芭蕉の亡くなった日です。

ちょうど322年まえ元禄七年【1694年】に大阪で亡くなりました。
10月12日は『芭蕉忌』といわれています。
『時雨忌』『桃青忌』『翁忌』ともいうようです。

・松尾芭蕉は 時雨の句をよく詠み、
10月の別称が「時雨月」であることから『時雨忌』と呼ばれるのだそうです。

・芭蕉は、三十七才で桃青翁とよばれ、三十九歳では芭蕉老と自署しています。
 三十七才で翁【おきな】ですから当時の平均寿命が短かったのが想像できます。当時の人びとは寿命が短い分だけ充実した人生を送っていたのかもしれません。

 芭蕉翁の辞世の句は:
旅に病んで 夢は枯野を 駆け巡る

この句をみると、なぜか枯野の雁を想像します。

・・・ひとり傷付いて、群れから離れてしまった老鳥。
 故郷に帰る季節になっても帰ることができなくて、むかしの楽しかったことを思いながら、ヒッソリと暮らしている光景が浮かんできます。・・・いまの季節はちょうど72候の『鴻雁来る』にあたります。

■きょうは紀藤元之介先生の『随筆集』から『芭蕉』と題された一篇を紹介いたします:
 一つ家にぬけ参りの遊女と共に寝て
 道連れを請われながら、己が力の貧しさに
 神仏の加護を祈るのみだった芭蕉

 富士川のほとりで、捨児をみとめながら
 袂の握飯を与えて、児の薄命を倶に哭き
 力ある人の救いを祈って去った芭蕉

 彼はエゴイストか、冷酷人か?
 盗みをする者に与える何物も、資格もない兵が、
 ただ祈るのみを、責める人はそも誰か?

この詩篇は紀藤元之介先生が、兵役でビルマに従軍されたとき、昭和二十一年に戦場でメモ書きされたもののようです。 
 一家に遊女も寝たり萩と月

 猿をきく人
  すて子にあきのかぜ いかに

 あかあかと 日はつれなくも 秋の風
 
 此の道や 行く人なしに 秋のくれ

 旅人と わが名よばれん 初時雨


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