◆11月14日大神神社の『酒まつり』

◆11月14日大神神社の『酒まつり』
おはようございます。
きょう11月14日は奈良県桜井市にある大神神社〔おおみわじんじゃ〕の『酒まつり』の日です。

朝10時30分より、「醸造安全祈願祭」が執り行われます。
全国の酒造メーカーの方が大神神社に集まり、 ことしのお酒造りの安全を神様に祈願するお祭りです。

拝殿御棚に「醸造安全御幣」は奉安され、祭典のあと 「しるしの杉玉」【さかばやしやくす玉】を醸造元に授与されます。
「しるしの杉玉」とは酒造元の軒先につるされている杉の葉でつくられた丸い杉玉です。

また、「うま酒みわの舞い」が奏され、参拝客にお酒が振舞われるそうです^L^


◆大神神社の御神体は、三輪山〔みわやま〕になりますが、万葉集の中にはその三輪山を詠んだ歌があります:

  額田王の近江國に下りし時作る歌、
  井戸王〔ゐのへのおほきみ〕すなはち和〔こた〕ふる歌

 味酒〔うまさけ〕の 三輪の山 
 あをによし 奈良の山の 山の際〔ま〕に い隠るまで 道の隈〔くま〕 い積るまでに つばらにも 見つつ行かむを

しばしも 見放〔さ〕けむ山を 情〔なさけ〕なく 雲の 隠〔かく〕さふべしや・・・万葉集17


  反歌
 三輪山をしかも隠すか雲だにも情〔こころ〕あらなる隠さふべしや・・・万葉集18




 味酒〔うまさけ〕を三輪の祝〔はふり〕が いはふ杉
     手觸〔てふ〕れし罪か 君に逢ふがたき・・・万葉集712


 味酒〔うまさけ〕の三諸〔みもろ〕の山に立つ月の
     見が欲〔ほ〕し君が馬の音そ爲〔す〕る・・・万葉集2512


 三諸〔みもろ〕の 神名火山〔なんなびやまorかむなびやま〕ゆ との曇り 
     雨は降り来ぬ 雨霧〔あまぎ〕らひ 風さへ吹きぬ

 大口の 真神〔まかみ〕の原ゆ 偲ひ〔しのび〕つつ 帰りにし人 家に到りきや・・・万葉集3268

    反歌
 帰りにし 人を思ふと ぬばたまの
     其の夜はわれも 眠〔い〕も寝〔ね〕かねてき・・・万葉集3269


【蛇足】
・三輪の枕詞は「うまさけ」。
  味酒〔うまさけ〕とは神様に捧げるお酒である神酒〔みわ〕と同じ意味であり、神酒〔みわ〕と同音である三輪山の三輪にかかるのです。
  三諸山〔みもろやま〕は三輪山のこと、別称です。

・「あおによし」はモチロン奈良の枕詞です。「青〔あお〕丹〔に〕よし」当時の奈良の都は青や丹色〔にいろ=朱色・・・朱肉や赤い鳥居の色〕の建物で鮮やかに彩られていたのでしょう。



◆そういえば、きょうは11・14=「いい石」の日でもあります・・三輪山=三諸山には邊津磐座〔へついわくら〕、中津磐座〔なかついわくら〕、奥津磐座〔おくついわくら〕がありますが、磐〔いわ〕は大きな石・岩のこと・・・磐座〔いわくら〕というのは大きな石=岩に神が降りて坐するところという意味です。

 祝詞〔のりと〕のなかに「常磐堅磐に〔ときは・かきは・に〕」という辞がありますが、「ときいわ かたきいわに・・常〔とこ〕しえ【永遠につづく】の岩 固い岩」という意味でしょうか。

 「・・・ゆつ磐村のごとく 常磐堅磐に 厳〔いか〕し御世〔みよ〕に幸〔さきは〕へ給〔たま〕へ」



参考文献:日本古典文学体系『万葉集 一、三巻』


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