10月14日わが尊敬する紀藤元之介氏の命日です

10月14日今日はわが尊敬する紀藤元之介先生の命日です。
紀藤先生は 昭和56年10月14日AM11時50分になくなられました。
享年 満63歳。

加藤大岳先生は、『易學研究』S56/11月号の巻頭言として
次のように書かれています:
 哭紀藤氏

     加藤大岳

紀藤元之介先生の御霊前に額づく思いで蕪辞〔ブジ〕を陳することを
御寛恕いただきたいと存じます。

紀藤先生が初めて私の許に身を寄せられたのは、顧みますと、
もう半世紀もの歳月が経っています。――紀藤先生が‘はたち’前の、
まだ徴兵検査以前の頃でした。

―― これから何か、身を立てる自分の仕事を始めようとしても、
間もなく兵役に徴集されることは歴然としているので‘将来を託する’
仕事など撰ぶことは全く出来ないので其れが可能となるまでの時を
埋める期間だけでも、『神秘』の仕事でも手伝わせて貰えると有難いのですが、
――というお申出でした。
 ・・・

大岳先生は、20歳まえの紀藤先生との最初の出会いをこのように書いておられます。

◇今日は、ちょうど、易をはじめたばかりの頃の紀藤先生の
「射覆の試み」をいう文章を見つけましたので、
その一部を掲載して、紀藤先生を偲びたいと思います。

*射覆〔セキフ〕というのは、
初心者が易占いの練習のためによくするもので
覆い隠したものをいい当てるゲームのようなもの。
・・・・

汎日本易學協会専攻科講習会第二日目――昭和十三年二月十七日、
講習室にて、協会理事・志田諤法、紀元書房の封筒を示し、
漢字一つ認めあり、品物。地方村落には数多あり、東京にもあるが、
形を変えている、吾々の生活に必須なものの一つであると。

『升の謙』にゆくを得て、
升はもの地下に芽吹くのかたち、衍〔の〕びるものである。
之卦謙は地下の穴。二爻より四爻に坎水をたたふ。
三爻より上を復と見る。復は物事繰り返すさまを表す。

『その著わしきものは井戸である』と答ふれば、
志田氏莞爾として取り出された紙片に曰く『井』。

・・・・
――射覆〔セキフ〕――不問、不觸、覆されたものを覚知する、
易占初學の練習法として好個なものである。

幼時ある書物で、安倍清明、何やらの道満とかいふ男と
箱に潜む人何物かを射し合ったといふ術比べの件〔くだん〕を
読み、斯ういふわざに人一倍の好奇と羨望の情を逞〔たく〕しふして
ゐた私は、三つ兒の魂で、易占の練習にはこれを用いたのである。
省みて苦笑の頬にのぼるを禁じ得ない。

古〔むか〕し新井白蛾及びその門流、己れの術を懐疑し、
目前に据えられた覆物を射し得ずば、高遠且つ複雑なる人事の
将来を予知すること難しと、これを行ったといふ。

単なる当て術法でなく、現われたる卦象・卦意の一点より推し、
ものを明かにするもんは。之れに耽溺するに非ざれば
何等疚しいことはないのである。直観力鍛錬法としても役立つ。

易の術法に通ずれば、このような童蒙の戯を爲さず、
見事なる的占を得られることは先輩諸家の実例に
見られる通りである。

*以上の文章は、S13年発行の『易學發秘』に掲載されているもの。
 現在の『易學發秘』とは異なります。

◇次の機会には 紀藤先生の名占をUPしたいと思います。


参考文献 『易學研究』S56/11月号
       『易學發秘』S13年発行


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