takusankanの周易占いノート

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zoom RSS ◆女流占い師・大熊茅楊先生の命日・・「得卦の神秘性」

<<   作成日時 : 2018/06/05 12:20   >>

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◆女流占い師・大熊茅楊先生の命日
きょうは女流占い師として活躍された大熊茅楊先生の命日です。
亡くなったのはちょうど二十三年前の平成6年【1994年】6月5日ことです。

 『易学研究』をざっと調べてみましたら、茅楊先生の投稿がはじめて掲載されたのは昭和36年4月号の「師の六四」からではないかと思います。研究会への出席は昭和34年の年末の例会に出席されたのが初めてでないか、と思います。
 以来三十数年のあいだ例会に出席され、ほとんど毎月占例の投稿を続けられました。
そのなかの「春夏秋冬」のシリーズが、占例集として『春夏秋冬』『続・春夏秋冬』として二冊の本になり易占を志す人たちの参考書として親しまれています。
 茅楊先生の占例は女性としてのこまやかさがあり、とくに女性の立場から恋愛・夫婦・家庭・仕事などの問題を解きほぐして善処策を探していくプロセスが鮮やかに描写されているので読んでいて楽しいし また勉強にもなりました。

◆きょうは大熊茅楊先生を忍んで、『易学研究』平成元年12月号の誌上に掲載された「得卦の神秘性」という題明の講演草稿を掲載いたします。平成元年といえば お正月に昭和天皇が崩御された年ですから もう三十年も前のことになりますが、いまでも易を学ぶものにとって非常に有益なお話です。:
  得卦の神秘性
  ・・易学講演会・講演草稿・・

            大熊茅楊



 ただいまご紹介にあずかりました大熊茅楊でございます。今月は私達の思師である加藤大岳先生が亡くなられて、もう七回忌にあたります。忘れもしません昭和五十八年十月二十五日午前十一時三十三分でした。
 私は、大岳先生の具合が悪くなってからズーット自分の顔をみてきました。それは先生のご病状を私の相の中でみていたのです。下墓【※】のあたりにズーット暗蒙と面相が出ていました。しかし、その日、その時間に暗蒙色が消えて、白(はく)になってしまったのです。私は電話をしてご病状を伺いました。あとの話ですが、丁度、そのとき亡くなられたとのことでした。

【※】
下墓というのは 額の天中の両側にある「上墓」とちょうど正反対に位置する下唇の下の地閣の両側にある地庫のことだと思います。一度調べておいてください。不悪。

 大岳先生がご入院なさっているときでした。やはり亡くなられた加藤普品先生とご一緒に病院に伺いました。お見舞を申し上げて帰ろうとドアの方に行きかけますと、呼び戻されるのです。私達は先生のベットに戻って先生の手をにぎり、またお話しをしたのです。本当に先生への思い出というのは数かぎりないほどいっぱいでございます。
 皆様にも、それぞれに色々な思い出が沢山あることと思うのですが、先生とは月例研究会のあと皆さんとご一緒にお供して、岩手屋さんという所に飲みに行きました。飲むほどに話がはずみ、キチンと座っていらした先生もヒザを立てズボンのすそを少しあげて、ニコニコと話されたりしたものです。そんなときには、「少し、お酔いになっている」などと感じたこともありました。



 さて、今日の演題であります“得卦の神秘性” につきましては、今までにも色々とあるわけですが、先日もこんな話がありました。
 私は年に何回か吉方旅行なるものをしております。それには一応方位をみて、自分のスケジュールと合わせて、その上で卦を求めて行動しているのですが、そのときに得ました卦は山天大畜六五だったのです。



山天大畜六五

 爻辞は「豶豕〔ふんし〕之牙。吉・・・フンシのキバなり。きち」なのですが、大分先の問題ですし、上爻にくれば「何天之衢〔ちまた〕。亨・・・天のチマタを荷〔にな〕う」で四通八達の道が開くし、まあ、大丈夫と一応のメドはつけておいたのです。

 ところが、それから少したってから、自分でもそのとぎの心境は解りませんが、フッとサイコロをにぎって、旅行は、というような なんとも曖昧な気持で卦を求めてしまったのです。勿論、このようなことはいけないことです。前に一度卦に聞いているのですし、サイコロを一擲【イッテキ】するときの心がまえにも反していることなのです。なぜ、そんな行動をとったのか今でも解りません。そして得ました卦が、なんと沢風大過上六だったのです。



沢風大過上六

ハッ、と思いました。なんだろうどうしたのかしら。

 爻辞は、「過渉滅頂。凶无咎。・・・過ぎて渉〔わた〕りイタダキを滅す。凶なれども咎〔トガ〕なし・・」ですが、頂きを滅す、という爻辞だけが頭にパッと浮んで困ってしまいました。
 私は、修験道と申しまして神仏混合の宗教法人の、そこの神職としての資格を頂いているものですが、その、修験道の若先生から電話があったのです。サイコロを一擲してスグのことでした。

『実は母が亡くなりました』
ということです。即ち、修験道の大先生は女性ですが、私は毎月、第一日曜日には伺って、お勤めをしたり、お祓いを受けたりしているのです。10日ほど前の日曜日にはお伺いして、少し具合が悪くて休んでいます、ということをお聞きしたばかりだったのです。
 驚きました。それと共に、アッ、このことだ、と思ったのです。易が知らせて下さった☱☴沢風大過上六は、まさに頂きを滅する知らせだったのです。でも、なんで その時に私がサイコロをにぎってしまったのか、占的を頭にたたき込んで、息をつめて卦を求める、そんな気持で易に対している私にとっては、とても不思議な、そして、得卦の神秘性を感じたことでした。



◆さて、次は射覆〔セキフ〕のお話です。
 私のお教室では特に初等科の方々には、筮竹〔ゼイチク〕のさばき方のレッスンと集中力を養うために、毎週射覆を行っております。八月十七日夜のことです。あるテレビ局が教室風景を取材したい、という申し込みがありました。OKはしたものの少し困ったのです。射覆をしていますから、もし一人も的占者がいないと、少しみっともないと思ったのです。仕方ない、誰か一人にヒントを易しくして解るようにでもしておこうかしら、よくないことですが、ナンダ、勉強しているのに一人も解らない、とテレビを見た方達に思われるのも、易を普及していくためにもマイナスになる、と思ったのです。

 ところが、テレビ局の方達が早くきてしまって、ズーット密着しっぱなしです。耳打ち一つできないのです。私の方が緊張したくらいです。

 ヒントは日用品、解答を出された方の得卦と答えは次の通りでした。

☷☰地天泰九二 化粧石鹸

☲☷火地晋六三 石鹸

☰☴天風姤九三 石鹸

☰☲天火同人上九 石鹸

☵☳水雷屯六三 湯呑茶碗

☰☳天雷无妄九四 石鹸

☴☱風沢中孚初九 石鹸

☶☶艮為山 六二 石鹸

☰☲天火同人六二 石鹸

☲☲離為火 初九 メモ用紙

☷☳地雷復 初九 石鹸

☶☵山水蒙 六三 石鹸

☰☴天風姤上九  石鹸

☶☷山地剥上九  石鹸

☱☱兌為沢上六  スプーン


 読みあげて白板に書いているうちに、私のほうがピックリ。
 箱のブタをあけて中に入っている石鹸を取り出したときは、皆さんもワァー!といって大喜びでした。

 勿論、一人一人どうしてそう判断したか、という説明を聞くわけですが(全部は書き切れませんので省略いたします)。

 たとえば、



天雷无妄九四を得た方の説明を取りあげますと
外卦の☰乾をもって丸いとし スベスベしている感じとし、
内卦の☳震を新しいとし清潔として、
二、三、四爻の☶艮を身体とし、
四爻に伏している☴巽を香りとするので石鹸、ということでした。

 また、



山地剥上九を得た方は
外卦の☶艮は山でありコンモリしている形であり、
少しずつけずり取られて【易爺:卦名の剥は「はぎとる・・削〔けず〕りとる」の意味から】
伏している☷坤の無になるので、
つまり無くなってしまうので石鹸だと思います。

、ということでした。


 色々と、それなりの説明はあったのですが、的占した方に差し上げた石鹸、勿論、一個ずつですが紙を開いて一人がいいました。
『アッ、私の石鹸は青い色です、ちゃんと卦に色も出ているのに解りませんでした』
 その声に、それぞれ当った方が中身をたしかめたのです。白いのや少し黄色っぽい色と、一つ一つの得卦とピッタリしているわけです。

 勿論、初等科の方ですから、そこまで読み取れなくても、石鹸ということを的占されただけでも、私はリッパと思いました。
 それと共に、易というものの神秘性をここでも強く感じたわけです。
 初心の方にはそれなりに解りやすい素直な卦を示されることと、しかし形や用途と色など、読み取れば読める内容まで含まれての卦が与えられることなどでした。


 易は当てものではありません。しかし初等科の方達は、加藤先生からみれば孫弟子になると思うのです。その方々がこれだけ一生懸命勉強して、卦を読みとり的占した、ということを、ご報告する気持もあって、この射覆占をご披露した次第です。
 先生も、きっと天のどこかで聞いておられると思います。
 短い時間で十分にご説明できませんでしたが、ご清聴頂きまして本当にありがとうございました。 
  ・・・『易学研究』平成元年十二月号より・・・

    ×  ×  ×

 射覆〔セキフ〕というのは、もともとは弓道の言葉のようですが、
 易占では、物当てクイズのようなものです。
 袋の中に隠しているものや、紙に書いた物事 たとえば有名な武将や文人の名前や故事来歴などを筮占で当てる、というゲームです。

 この射覆〔セキフ〕では、外卦に☰乾が5、☶艮が3、☲離が2、☷坤が2ほど出ていますが、なるほどと感心しますね^L^

画像


大熊茅楊先生のご冥福をお祈り致します(合掌)

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