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zoom RSS  きょうは大岳門の川口萃山先生の命日・・・『悪縁因縁』

<<   作成日時 : 2018/01/31 15:13   >>

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 きょう1月31日は大岳門の川口萃山先生の命日です。
 川口先生のお名前の「萃山」はおそらく『易経』序卦の39卦目の「水山蹇」から付けられたのでしょうか、あるいは沢地萃かも知れません。

 2014年ブログで紹介した田中洗顕先生の追悼文に、
「川口萃山先生は終戦後に足の発病ということで、身体の方は不自由でおられた様子ですが、占法の法は大変に自在な取象であり華麗な占考を展開されるのが常でした。」
と書かれています。

 ことしも その川口萃山先生の占例を紹介いたします。
 昨年は先生の『風天小畜』というエッセイを紹介しました。小畜〔しょうちく〕は『妾畜〔しょうちく〕』に通音します。『妾畜』とは「妾を畜〔やしな〕う」二号さんを養うという意味で、よく男女問題を筮してよく目にする卦です。

 ことしは『悪縁因縁〔あくえんいんねん〕』というタイトルの比較的長いエッセイのまくらの部分をUPします。・・・なぜか、今年も男女関係の占いです^L^

 今回も読みやすくするために かなづかいや漢字・表現を一部を自己流で変えましたこと御寛恕願います。:
   悪縁因縁

       川口萃山

 話は今からザットひと昔まえ、アノ終戦直後の混乱時代・駅周辺にゴタゴタと立ち並んだ露店が、その後秩序回復につれ、道路妨害の科【とが】で追い払われ一カ所に集中、所謂ヤミ市を結成、それがまた漸次整備されて、マーケットらしい形態に更生しつつある頃のこと、
 そこを縄張りに界隈一帯を牛耳っていた顔役の女房と称する婦人が、知人の紹介で来訪
「主人が先頃から女を囲い、そこへばかり入り浸って自宅ヘチットモ寄り付かぬので、いっそう思い切って今のうちに別れて仕舞った方が・・・と思って居るが、どんなものか一つ見て戴き度い」
と云うのです。

 このような話は、およそ社会問題として必ずしも珍らしいケースではないのですが、われわれ実占家にとっては、こんな厄介至極な また ありがた迷惑な占題はありません。・・何しろセッカク苦心して占断した結果、幸いに丸く納まったところで それは当り前で、まかり間違って離縁なんて事にでもなろうものなら、それこそ どちらか一方からは必ず恨まれなければならず、全くこんな真職に合はぬ【わりに合わない】話って無いからです。

 が然し左様は云うものの、一方問筮者の立場にもなって考えて見れば何しろ禍福の岐路に立って、一生を賭しての重大事なので、是非に。・・・と云ってき付かれでもすると、そこは占者とて、もとより木石ではありません。つい気の毒にもなって、いやいやながら占を引き受けて仕舞いますが、その後は決まったように、いつまでも後味の思い思いを残すだけが落【おち】なのですから、今度の場合もその旨を話して一応断ったのですが、当人は「決してご迷惑はかけませんから」と云うし、また仲介者の切角の口添えもあったので、兎も角占を引受ける事にはしたのですが
「デハそれについて前もって約束して置くが、いま貴女が云われたように、易占によって離婚か否かを決める事は、占者の立場としてどうしても出来ぬが、その代り こちらとしては事態の推移を予断して、これを参考資料として提供するから、貴女はそれを充分に取捨検討した上、最後の断は結局貴女ご自身が決定すべきだある事を、あらかじめ承知しておいて貰い度い」
と前置した後、しぶしぶ筮を揲った訳ですが、得たのは



風雷益の六二

風雷益の六二でした。

 私は得卦を一見、ハテナ?別れ話に益卦とは?と一瞬解釈に戸惑ったのですが、考えた末、取りあえず順生卦を立ててみることにしたのですが、本卦は多くの場合これを☰☷から来たと見るのが通則なのですが、それでは占事とどうもそぐわぬので、デハ ☳☴からか知ら?!と思ったので、
「貴女はご主人との話合いで、現在別居生活でもして居られるのか」と先ず尋ねて見たところ
「飛んでもない。妾達は戦災で焼け出され、今はこの先きで六畳ひと間を借り受け、夫婦に子供二人と四人で一緒に暮して居る」
と云うので、そうなると結局☷☰からと見る外ないので、
今度は
「貴女は先程、ご主人は自宅ヘチットモ寄り付かぬと云われたが、易
の上では、少くも三日に一度位は帰宅して居られるように出て居るが・・・?」
と、やんわりゆさぶって見ると、果して顔を少しく紅潮させ
「正直な事を申し上げると、マアそんなところで」
とサモ間が悪るそうに答えたので、すかさず
「それに格別家族を困らせるような事もして居らぬ(益の六二の辞か
ら)ようなのに、どうして別れ様なんて気になったのか?」
と突っ込むと

「仰る通り、月々の掛りはキチンと渡してして呉れるし、また子供も可愛がって呉れるのですが、只いくらメカケを持つのは男の働きだからと云って、余りにも身勝手な真似をされるとツイ癪にも触るし、それに現在のところは黙ってヂッと辛棒して居るが、もしこんな事が永く続いて、その結果、先きへ行ってから万一泣きを見る様な事にでもなる位なら、一層いまのうちに腹を決めて、身を退いて仕舞った方が・・・、とつい思ったので」

と云うので

「聞けばなるほど、貴女がそんな考えを起されるのも、万更【まんざら】無理ではない様に思われるので、私も正直なことをお話するが、実は易の判断もまったく貴女と同じで、すなわち本卦は、もと家庭が平和であった、☷☰泰の状態が先づ崩れ☶☱損となり、ついで現在の☴☳益となったものと見る事が出来るので、もしこのまま進むと卦は遂に☰☷否にまで之【ゆ】く勢いを内蔵して居る。したがって、ウカウカしておる、とそれこそ、ご主人は先方ヘ行き切りになる惧れ【おそれ】が無いとは云えぬので、夢々油断はならぬ」

と警告したところ
「やっぱりネ!」
と流石に不安らしくヂッと眼を伏せ、悲痛な面持ちでしばらく黙考しておりましたが、ヤヤあって顔を上げ

「それについて、デハ今度は一つ主人の運勢を見て頂けませんか、実はいま、少し厄介な問題が起きて困って居るのです」との事に再び筮を揲【と】ると、今度は、



地火明夷の上六

地下明夷の上六でした。

    ×  ×  ×

 こんな感じで 川口萃山先生の話しは次第に本題に入ってゆきますが、今日はここまで不悪^L^

【蛇足】

☷ ☶ ☴ ☷
☰ ☱ ☳ ☰
泰→損→益→否

泰の卦意は安泰・やすらか、ここでは家族円満。
否の卦意は否塞、陰陽和せずして塞【ふさ】がっている状態、家庭不和の極〔きわ〕みで最悪は離縁・離婚の意味もある。

陽爻に注目すると
泰は内卦に三陽爻で家に主人がいる象
損は、主人が家に三分の二 妾宅に三分の一。
益は、主人が家に三分の一 妾宅に三分の二と逆転し。
否は妾宅の入り浸り状態です><;

 どうです?易はこのように問占者がなっとく出来るように説明できるものですよ・・・『易経』の「エ」も理解していない連中がいっぱしのプロのような顔をしていますから、クレグレも騙されないようにしてください^L^


 川口萃山先生の御冥福をお祈り致します(合掌)

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